2025年大阪・関西万博の会場に再生資源を活用したスツールを提供します。

京都府舞鶴市の刺繍会社「有限会社 三葉商事」が、能登半島沖地震の災害廃材と、丹後ちりめんの製造工程で出るハギレを活用したスツールを、2025年大阪・関西万博の会場に提供することをお知らせいたします。


“持続可能”な形で、ものづくりを後世に伝えようと京丹後市の家具メーカーと京都市の団体などと企画しました。

スツールの座面には、長年培った刺繍技術を用いて京都の景色を浮かびあがらせる予定で、愛着を持って長く使い続けられるものづくりを提案します。

 

『刺繍文化をアップデート!』 万博では“工場ツアー”も受け入れ

三葉商事は創業から60年、アパレル市場を中心に刺繍加工を専門に行ってきました。

しかしバブル崩壊以降、衣料品製造が海外移転し仕事が激減。低加工賃という厳しい状況が続いています。

そこで3代目、いわゆる“アトツギ”の山下正人は『刺繍文化をアップデート!』を合言葉に、まずは地域の方に刺繍加工を知ってもらおうと「オープンファクトリー」で工場を見える化する事業などに取り組んでいます。
今回の万博でも、スツールの提供だけでなく、製造現場・地域への訪問ツアーが予定されており、スツールをきっかけに万博来場者の京都府北部への誘客を計画しています。

若者が志す業界へ 『繊維の街 舞鶴』の再興

国内繊維事業者数はここ15年で半減し、低加工賃・高齢化による廃業・担い手不足が大きな問題です。

明治期から軍港都市として発展した舞鶴市でも、軍服工廠があった名残で40年前には市内に約30軒の縫製・刺繍工場が営業していましたが、今は5軒です。
現在実施しているオープンファクトリーや万博に関連した工場ツアーなどで繊維業を志す若者を増やし、若者の市外流出を抑え、舞鶴の活性化に貢献していきたいと考えています。


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